摘便に関する介護技術

介護の初心者
摘便とは何でしょうか?

介護スペシャリスト
摘便は、自力で排せつできない方に対し、肛門から指を使って便を取り出す医療行為です。

介護の初心者
どのような時に行うのですか?

介護スペシャリスト
便秘や肛門括約筋不全症などの症状を軽減するために行われます。また、対策として水分補給や腹部マッサージも推奨されます。
摘便とは。
摘便は、自力で排便できない方に対し、肛門から指を使って便を取り出す医療処置です。通常、便秘や肛門括約筋不全症の症状を軽減するために行われます。併せて水分補給や腹部マッサージが有効です。
摘便とは何か?
摘便は、排便が困難な方に行われる介護技術の一つです。 排便が難しい原因は様々で、神経の損傷や必要な筋力の低下などが挙げられます。摘便を実施することで排便を促し、便秘の予防が可能です。通常、医師や看護師、介護士などの専門職が行いますが、家族が行う場合もあります。摘便を行う際は、まず排便を促す薬を投与し、続いて肛門に浣腸剤を注入します。浣腸剤は便を柔らかくして排出を容易にします。その後、肛門を刺激して排便を促しますが、刺激方法は個人によって異なります。摘便時には感染症予防のため、手袋やマスクの着用が重要です。また、薬を服用しているかの確認も必要です。
摘便が必要なケース
摘便は、排便困難を解消するために肛門から便を取り出す処置です。具体的には、手袋を装着した指にワセリンを塗り、肛門括約筋を緩めながら便を摘出します。便秘や下痢、痔核、肛門裂傷などの症状がある場合に行われます。
便秘は、便が硬くなり、排便が難しくなる状態を指します。便秘が続くと、排便時に痛みや切れ痔の原因になることがあります。下痢は、便が柔らかく、排便回数が増える状態で、脱水や電解質異常を引き起こすことがあります。痔核は、肛門の静脈が拡張してできた腫瘤で、排便時に痛みや出血を伴うことがあります。肛門裂傷は、肛門の粘膜が裂ける状態で、こちらも排便時に痛みや出血を引き起こします。
これらの症状が見られる場合、摘便が必要になることがあります。摘便は、通常医師や看護師が行いますが、自宅介護では介護者が行うこともあります。介護者は、十分な知識と技術を持つ必要があります。また、摘便時には感染予防に注意が必要です。
摘便を行う手順
摘便の手順は以下の通りです。
1. まず、介助者は手を洗い、手袋を装着します。 次に、患者のプライバシーを守るために、カーテンやシーツで下半身を覆います。
2. 患者の膝を曲げて、足の裏を臀部に近づけます。この際、足首を固定し、膝が曲がらないようにします。
3. 介助者は人差し指と中指を肛門に挿入し、直腸内の便を押し出します。 便が硬い場合は、オリーブオイルや浣腸剤を使うこともあります。
4. 便が摘出されたら、患者の肛門を柔らかい布で丁寧に拭きます。
5. 最後に、患者の下半身を覆っていたカーテンやシーツを外します。
摘便を行う際の注意点
摘便を行う際の注意点
摘便は便秘で排便が難しい方に対して行う介護技術です。実施する際には、いくつかの注意点があります。
まず、摘便は医師の指示のもとで行う必要があります。医師の指示なしで行うと、直腸を傷つけたり、感染症のリスクが高まります。
次に、使用する薬剤の種類によって、摘便が適さない場合があります。医師や看護師に確認し、摘便を行うべきか相談しましょう。
また、摘便は正しい手順で行うことが重要です。手順を誤ると、直腸を傷つけたり、感染症が発生する可能性があります。
摘便を行う際は、手袋を着用し、肛門周囲を清潔に保ちます。潤滑剤を指や肛門に塗布し、ゆっくりと直腸に指を挿入して便を摘出します。直腸を傷つけないように注意が必要です。
摘便後は、肛門周囲を清潔にし、排便を促す薬剤を肛門に挿入します。また、水分をしっかり摂取し、排便を促す食事を心がけましょう。
摘便後のケア
摘便後のケアは、摘便後に便が漏れないように行う重要な手続きです。摘便後は肛門を清拭し、清潔な紙おむつを装着します。紙おむつは漏れを防ぐためにしっかりと装着することが求められます。また、摘便後は十分な水分を摂取することが重要です。水分が便を柔らかくし、漏れにくくします。摘便後は安静にし、激しい運動は避けるようにしましょう。激しい運動は便漏れのリスクを高める可能性があります。さらに、排便のタイミングを調整することで、便漏れを防ぐことが重要です。
