介助の技術:内転

介護の初心者
先生、介助技術の一つ『内転』について教えてください。

介護スペシャリスト
内転とは、関節を体の中心方向に動かすことを指します。例えば、肩関節においては、腕を体の前に持ってくるように回す動作です。対照的に、体から離す動きは外転と呼ばれます。

介護の初心者
なるほど、内転は関節を体の中心に向ける動作なんですね。肩関節では、腕を体の前に持ってくる動きということですね。

介護スペシャリスト
その通りです。内転は介助を行う上で非常に重要な技術で、介助される方の身体を支え、安全に移動させるために不可欠です。
内転とは。
内転とは、関節を体の中心方向に動かす動作のことです。例として、肩関節は腕を体の前に持ってくる回転動作です。体から離れる動きを外転と呼びます。
内転の概要

内転の概要
内転とは身体を内側に曲げる動作で、全ての関節で行われます。この動作は内転筋により実現され、関節を内側に曲げることが可能です。内転は、歩行、走行、座る、立つといった基本的な動作に欠かせない動きです。また、身体のバランスを保つためにも内転は重要です。内転筋が弱ると、バランスを崩しやすくなることがあります。
内転介助の重要性

内転介助の重要性
介助技術の中でも、内転介助は特に重要です。内転は体幹を左右いずれかに回転させる動作であり、適切に行うことで利用者の身体を安定させ、スムーズな動作を実現します。内転介助は利用者のバランス能力を向上させ、転倒防止にも寄与します。介助時には利用者の動きに合わせてサポートし、身体の状態に応じた適切な介助方法を選ぶことが求められます。
内転介助の注意点

内転は、利用者の足を引き寄せる動作であり、動作を楽にする体制を作ったり排泄を手助けする際に使われます。内転介助を行う際には、以下の点に留意が必要です。
①利用者の状態を確認する
介助前に利用者の筋力、関節の可動域、痛みの有無を確認し、状態に応じた内転介助を行います。
②適切な姿勢をとる
内転介助時は、腰を曲げず、膝を直角に曲げ、足を肩幅程度に開きます。背中は真っ直ぐにし、肩の力を抜きます。
③利用者の足を安定させる
利用者の膝を曲げ、足裏を床につけることで、足を安定させます。また、足首を手で支え、安定を図ります。
④ゆっくりと内転する
急いで内転すると、痛みが増したり転倒のリスクが増すため、慎重に行うことが大切です。
⑤利用者の動作を促す
「膝を曲げてください」「足を寄せてください」と声をかけ、利用者の動作を促すことも重要です。
内転を促進するリハビリテーション

内転を促進するリハビリテーションは、患者の内転筋群の筋力回復と歩行などの活動における内転の改善を目指します。リハビリには様々な方法があり、患者のニーズに応じて調整されます。
一般的なリハビリテーションの流れは以下の通りです。
1. 評価
理学療法士が内転筋群の筋力、関節の可動域、歩行パターンを評価し、個別のリハビリ計画を立てます。
2. ストレッチ
内転筋群をストレッチすることで柔軟性を高め、内転の可動域を改善します。ストレッチは毎日または週数回行うことが理想的です。
3. 筋力トレーニング
柔軟性向上後に筋力トレーニングを行い、内転筋群の筋力を強化します。週に2〜3回実施するのが望ましいです。
4. 歩行訓練
筋力改善後には歩行訓練を始め、歩行パターンの改善を図ります。理学療法士の指導で行うのが理想的です。
このようなリハビリテーションを通じて内転の改善が図られ、歩行や他の活動能力の向上が期待できます。
内転介助技術の応用範囲

内転は、車椅子やベッドから立ち上がったり座ったりする際、介助者が被介助者の体を内側に回転させる技術です。 車椅子内で被介助者の体を回転させたり、ベッドから車椅子に移乗させる際に用いられます。
この技術は多くの場面で役立ちます。例えば、車椅子使用者が車から降りる際に内転介助技術を使えば、安全に車椅子から降りることが可能になります。また、ベッドから車椅子に移乗する際にも、この技術を使うことで被介助者の負担を軽減できます。
内転介助技術は一見簡単に思われますが、正確に行うには介助者が被介助者の動きを理解しておくことが重要です。理解が不足していると、介助中に怪我をさせる危険があるため、介助者は適切な研修を受けた上で実施する必要があります。
