「介助の技術について」セミファーラー位とは
介護の初心者
先生、セミファーラー位について教えてください。
介護スペシャリスト
セミファーラー位とは、ベッドで上半身を仰臥位よりも約15~30度起こした姿勢のことです。使うタイミングは、患者が呼吸や嚥下、喀痰をしやすくしたいときです。上半身が下にずれないようにするため、膝下にクッションを入れるなどして体を安定させる必要があります。
介護の初心者
セミファーラー位は、患者さんの呼吸や嚥下がしやすいようにする姿勢なんですね。膝下にクッションを入れるのは、上半身が下にずれないようにするためなのですね。
介護スペシャリスト
その通りです。セミファーラー位は、患者さんの快適性を高め、合併症を防ぐためにも重要な姿勢です。介助を行う際には、患者さんの状態をしっかりと観察し、適切な姿勢を維持できるようにしましょう。
セミファーラー位とは。
セミファーラー位とは、ベッドで上半身を仰臥位よりも約15~30度起こした姿勢のことです。患者が呼吸や嚥下、喀痰をしやすくしたいときに使われます。上半身が下にずれないようにするために、膝下にクッションを入れるなどして体を安定させる必要があります。
セミファーラー位の目的
-セミファーラー位の目的-
セミファーラー位とは、車いすの利用者の後方から介助者が介助する基本的な介助法の一つです。車いすの利用者の介助においては、安全や利用者の快適性を第一に考えなければなりません。その際に、セミファーラー位をマスターすることで車いすの利用者がよりスムーズに移動することができたり、介助者が介助しやすいというメリットがあります。さらに、介助する際には、利用者の身体との密着度を高めると効果的です。密着度を高めることで、押し引きする際に利用者の力を利用してより楽に介助を行うことができるだけでなく、利用者の安定感も増します。なお、セミファーラー位を正しく行うには、介助者が正しい姿勢を取り、適切な動作を行うことが大切です。
セミファーラー位の適応
セミファーラー位とは、介助を受ける人が仰向けに寝た状態を基本にして、看護助手(介助者)はその人から見て体の右側にある場合、その人を左側に向ける介助の姿勢のことを言います。
これは左側に向けることを前提とした介助の姿勢であり、頭部をやや持ち上げて、両腕を体の前に揃えて伸ばし、体の左側を下にして寝かせます。
セミファーラー位は適応があります。
例えば、痰や粘り気のある排泄物の排出を促す場合や、創傷の処置、体圧分散、体位変換が必要な場合などがあります。
セミファーラー位は介助を受ける人の負担を軽減することができます。
仰向けに寝ていると、重力が背中にかかって呼吸がしづらくなることがありますが、セミファーラー位では呼吸が楽になります。
また、体の左側を下にすることで、心臓への負担が軽減されます。
セミファーラー位は介助者にとっても負担が少ない姿勢です。
仰向けに寝ている人を左側に向けるには、介助者が腰を曲げて行わなければなりませんが、セミファーラー位では腰を曲げる必要がありません。
そのため、介助者の負担を軽減することができます。
セミファーラー位の注意点
– セミファーラー位の注意点
セミファーラー位は、介助する側とされる側の負担を軽減するための介助技術です。しかし、注意しなければならない点がいくつかあります。
まず、セミファーラー位が安全に行えるためには、介助する側が十分な腰の強さと腕の力が必要です。また、介助される側にもある程度の筋力がなければ、安定した姿勢を保つことができません。
次に、セミファーラー位は、介助される側が床に置かれた足を持ち上げることができない場合に適しています。そのため、片麻痺の方はもちろん、両麻痺の方や下肢が麻痺している方も、セミファーラー位が適しています。
最後に、セミファーラー位は、介助する側とされる側が密接に接触するため、心理的な抵抗感がある場合があります。そのため、介助する側とされる側は、事前にコミュニケーションをとって、お互いに理解し合うようにしましょう。
セミファーラー位の介助方法
セミファーラー位とは、入浴介助を行う際に介助される側が仰向けに寝た状態、あるいは横向きに寝た状態を指します。どちらも介助を行う側にとって介助しやすい体勢です。
セミファーラー位の介助方法
セミファーラー位の介助方法を、仰向けと横向きの2つに分けてご紹介します。
仰向けの場合
(1)入浴介助を行う側が介助される側の後ろに立ち、介助される側の足を両手で持ち上げます。
(2)介助される側の足を浴槽の縁にのせ、お尻を持ち上げて浴槽に入れます。
(3)介助される側の体を後方から支えながら、浴槽の背もたれに寄りかからせます。
(4)入浴が終わったら、介助される側の体を起こし、浴槽の縁に足をのせます。
(5)介助される側の足を両手で持って、浴槽から出します。
横向きの場合
(1)入浴介助を行う側が介助される側の横に立ち、介助される側の足を両手で持ち上げます。
(2)介助される側の足を浴槽の縁にのせ、お尻を持ち上げて浴槽に入れます。
(3)介助される側の体を側方から支えながら、浴槽の縁に寄りかからせます。
(4)入浴が終わったら、介助される側の体を起こし、浴槽の縁に足をのせます。
(5)介助される側の足を両手で持って、浴槽から出します。
どちらの場合も、介助を行う側は介助される側の体に触れる際は、必ず介助される側の同意を得てから行うようにしましょう。また、入浴中は介助される側の状態に注意を払い、気分が悪くなったり、体調が悪くなったりした場合はすぐに介助を中止してください。
セミファーラー位のケアポイント
セミファーラー位とは、昏睡状態にある患者の身体に負担がかからないようにする看護師による抱きかかえ方のことです。患者の身体の重さを均等に分散させて、圧迫感を軽減し、血行を促進します。また、気道や胃に異物が詰まらないようにするためにも重要なケアです。
セミファーラー位でのケアポイントは、以下の通りです。
* 患者の頭部をやや起こし、首を軽く曲げて気道を確保する
* 患者の両腕は胸の前で軽く交差させ、両膝は軽く曲げる
* 患者の身体を両手で支え、身体の重さを均等に分散させる
* 患者の背中を軽くさすって、血行を促進する
* 患者の状態を定期的に観察し、必要に応じてケアを行う
セミファーラー位でのケアは、昏睡状態にある患者の身体に負担をかけないためにも、重要なケアです。看護師は、患者の状態を定期的に観察し、必要に応じてケアを行うことが大切です。