法定後見制度とは? 知っておきたい介護制度
法定後見制度とは、判断能力が十分でない方に対して、後見人や保佐人、補助人等の後見開始決定により職権で選任し、その方の判断能力の欠缺を補うことを目的とした制度です。この制度を利用することで、判断能力が十分でない方の財産や身上を守ることができます。
法定後見制度は、大きく分けて「後見制度」と「保佐制度」の2つに分けられます。「後見制度」とは、判断能力が全くない方に対して、すべての権利義務を代理で行う制度です。一方、「保佐制度」とは、判断能力はあるものの、一部の権利義務については代理で行ってもらうことができる制度です。
法定後見制度の利用条件は、大きく分けて以下の3つです。
1. 本人が判断能力が十分でないこと
2. 本人に判断能力の欠缺を補う必要があること
3. 本人に法定後見人や保佐人、補助人を選任することが必要であること