被介護者の状態と共同運動
共同運動とは、セラピストと被介護者が相互に協調して身体を動かすアプローチのことです。 脳卒中やパーキンソン病などの神経系障害により、運動機能が低下した被介護者に対して行われます。セラピストは、被介護者の動きをサポートしながら、被介護者が自分の意思で身体を動かすように促すことで、運動機能の改善を目指すリハビリテーション手法です。
共同運動には、さまざまな種類があります。代表的なものを下記に記載します。
・直立支援運動
セラピストが、背後から被介護者の腰を支えながら、被介護者を立たせる運動です。
・歩行訓練
セラピストが、被介護者の手を引き、一緒に歩行練習を行う運動です。
・上肢機能改善運動
セラピストが、被介護者の手を握り、一緒に物を持ち上げる、腕を曲げる伸ばすなどの運動です。
セラピストは、被介護者の状態に合わせて、適切な運動を指導します。共同運動は、運動機能の改善だけでなく、被介護者の自信や意欲を高める効果もあります。