被介護者の健康維持と十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍とは?
十二指腸潰瘍とは、十二指腸と呼ばれる消化器官の内側にできる潰瘍のことです。十二指腸は胃と小腸をつなぐ管状の臓器で、食べ物を消化する際に重要な役割を果たしています。十二指腸潰瘍は、主に胃酸やペプシンなどの消化液が十二指腸の粘膜を侵食して起こります。胃酸やペプシンは、食べ物を消化するための分泌物ですが、過剰に分泌されたり、十二指腸の粘膜が弱まったりすると、粘膜が侵食されて潰瘍が形成されます。
十二指腸潰瘍は、主に以下の症状を引き起こします。
* みぞおちの痛み空腹時や食事の後にみぞおちに痛みが起こります。
* 胸焼け胃酸が食道に逆流して起こる不快感です。
* 吐き気や嘔吐十二指腸潰瘍が大きくなると、消化物が十二指腸から胃に逆流して、吐き気や嘔吐が起こることがあります。
* 食欲不振十二指腸潰瘍の痛みや不快感のために、食欲が低下することがあります。
* 体重減少食欲不振や栄養の吸収障害のために、体重が減少することがあります。
十二指腸潰瘍は、放置しておくと、出血や穿孔などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。