被介護者の健康維持について

CAPD透析療法のすべて

CAPD(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis 持続的携行性腹膜透析)とは、腹膜を透析膜として利用し、腹腔内に透析液を注入・排液することで、血液中の老廃物や余分な水分を除去する方法です。腹膜は、腹腔内を覆う薄い膜で、血液から老廃物や余分な水分を除去するのに役立ちます。CAPDは、腹腔内に専用の透析液を注入し、一定時間後に排液することで、血液中の老廃物や余分な水分を除去します。CAPDは、週に3回ほど病院に通院して行われる血液透析とは異なり、自宅で24時間継続的に行うことができます。そのため、柔軟なスケジュールを組むことができ、日常生活に支障をきたすことなく透析を受けることができます。
介護機器について

酸素系漂白剤で清潔に!介護機器の消毒・除菌方法

-酸素系漂白剤とは- 酸素系漂白剤は、過酸化水素を主成分とする漂白剤です。過酸化水素は、水と酸素に分解される性質があり、この分解時に発生する酸素が漂白効果を発揮します。酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤よりも漂白力が弱く、色柄物の衣類やデリケートな素材の衣類にも使用できます。また、塩素系漂白剤よりも刺激が少なく、手荒れを起こしにくいという特徴があります。 ただし、酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤よりも高価です。
被介護者の状態について

痙攣について知っておこう

痙攣とは、筋肉が繰り返し収縮と弛緩を繰り返し、身体の一部または全体が不随意に震える状態のことです。 脳からの電気信号が筋肉に正しく伝達されず、筋肉が過剰に興奮することで起こります。痙攣は、てんかんや脳卒中、薬物中毒、感染症など様々な原因で起こり得ます。 痙攣は、身体の一部だけが震える場合と、全身が震える場合とがあります。部分発作は、身体の片側だけが震える場合や、顔面や手足の一部だけが震える場合などがあります。全身発作は、身体全体が震える場合で、意識を失ったり、けいれんしたりすることがあります。 痙攣が起こった場合は、まず安全な場所に移動させ、周囲の物をどかしてけがをしないようにします。意識がない場合は、回復するまで横向きに寝かせ、吐物を誤って飲み込まないように注意します。痙攣が収まらない場合は、救急車を呼びましょう。 痙攣は、てんかんの典型的な症状ですが、てんかん以外でも、脳卒中や脳腫瘍、薬物中毒、感染症など様々な原因で起こり得ます。痙攣が起きた場合は、その原因を突き止め、適切な治療を受けることが大切です。
被介護者の健康維持について

被介護者の健康維持について『脂質異常症』

脂質異常症とは何か? 脂質異常症とは、血液中の脂質(中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロール)の値が正常範囲から外れている状態のことをいいます。脂質異常症は、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病のリスクを高めます。脂質異常症の原因は、遺伝的なもの、食事、運動不足、肥満、喫煙、アルコール摂取などさまざまです。 脂質異常症の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法などがあります。食事療法では、脂質を多く含む食品を避け、食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取します。運動療法では、有酸素運動を週3回以上、30分以上行うようにします。薬物療法では、スタチン系薬剤、フィブラート系薬剤、ナイアシン製剤などが使用されます。 脂質異常症は、生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、認知症のリスクを高めることもわかっています。脂質異常症を予防するためには、健康的な食事、適度な運動、禁煙、節酒を心がけましょう。
被介護者の状態について

被介護者の状態改善に役立つペインコントロールとは

ペインコントロールという言葉は、何らかの原因によって生じた痛みをコントロールすることを指しています。適切なペインコントロールを行うことで、被介護者の痛みを軽減し、生活の質を向上させることができます。ペインコントロールには、薬物療法、非薬物療法、リハビリテーションなど、さまざまな方法があります。 薬物療法とは、鎮痛剤や抗炎症薬などの薬を投与して痛みを軽減する方法です。非薬物療法とは、マッサージ、温熱療法、針治療などの薬を使わない方法で痛みを軽減する方法です。リハビリテーションとは、運動療法や作業療法などの方法で、痛みの原因となる筋肉や関節の機能を回復させる方法です。 ペインコントロールを行う際には、被介護者の痛みの種類や程度、全身状態などを考慮して、適切な方法を選択することが重要です。医師や看護師と相談しながら、被介護者に合ったペインコントロールを行うことが大切です。
介護制度について

介護制度と准看護師の役割

介護制度の概要 介護制度とは、高齢者や障害者など要介護状態にある人々に対して、必要な介護サービスを提供し、その生活を支援することを目的とした制度です。介護制度は、大きく分けて「介護保険制度」と「障害者総合支援法」の2つから成り立っています。 介護保険制度は、高齢者とその家族を対象とした介護サービスを支える制度です。介護保険制度では、要介護状態にある高齢者に対して、介護サービスを利用するための費用の一部を公的資金で助成しています。介護サービスには、施設入所型サービス、訪問型サービス、通所型サービスなど様々な種類があり、要介護状態や生活状況に応じて適切なサービスを選択することができます。 障害者総合支援法は、障害者とその家族を対象とした介護サービスを支える制度です。障害者総合支援法では、障害者に対して、自立した生活を送るための支援や介護サービスを提供しています。障害者総合支援法に基づく介護サービスには、施設入所型サービス、訪問型サービス、通所型サービスなど様々な種類があり、障害の種類や生活状況に応じて適切なサービスを選択することができます。 介護制度は、要介護状態にある人々やその家族が、安心して生活を送ることができるように支える重要な制度です。介護制度を利用するには、市区町村の窓口で介護保険証の発行を受ける必要があります。
介護制度について

介護制度と社会福祉法

社会福祉法とは、社会福祉の増進を図るための基本法で、社会福祉の理念、社会福祉事業の種類、社会福祉援助の対象者、社会福祉施設の設置運営、社会福祉事業の計画策定、社会福祉事業の財政など、社会福祉に関する様々な事項を定めています。 社会福祉法の理念は、「社会福祉の増進を図り、国民の福祉の向上に寄与すること」であり、この理念に基づいて、社会福祉事業が行われています。 社会福祉事業には、生活困窮者に対する生活保護、高齢者に対する介護保険、障害者に対する障害者福祉など、様々な種類があります。 社会福祉援助の対象者は、生活困窮者、高齢者、障害者、児童、母子家庭など、社会的に弱い立場にある人々です。 社会福祉施設は、社会福祉事業を行うための施設であり、老人ホーム、障害者福祉施設、児童福祉施設など、様々な種類があります。 社会福祉事業の計画策定は、社会福祉審議会が行っており、社会福祉事業の財政は、国、地方公共団体、社会福祉法人などで行われています。
介護制度について

高齢者の居住安定法についての解説

高齢者の居住安定法とは、高齢者が安心して暮らせるようにするための法律です。社会的養護の理念として社会において、高齢者が可能な限り自立した日常生活を営む意欲と能力を有している限り、その有する能力に応じ、自立した日常生活を営むための必要な援助を行うこととなっています。 また、地域における住居の確保訪問サービスの実施介護保険事業との協力など、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるためのさまざまな施策を講じることが義務づけられています。