徘徊とは何か?その特徴と予防・対処法

介護の初心者
被介護者の状態について『徘徊』について教えていただけますか?

介護スペシャリスト
徘徊とは、目的を持たずに歩き回る行為です。認知症の周辺症状(BPSD)の一つとしてよく見られますが、本人にとっては何らかの目的を持つ行動であることが多いです。

介護の初心者
なるほど。徘徊の原因にはどのようなものがありますか?

介護スペシャリスト
徘徊の原因は、認知症や不安、抑うつ、身体的・精神的な問題など多岐にわたります。また、環境の変化や介護者の不在も徘徊を引き起こす要因となります。
徘徊とは。
徘徊とは、認知症を有する方が目的なく特定の場所や地域を歩き回る現象です。認知症の周辺症状として見られることが多く、記憶障害や見当識障害によって引き起こされます。
徘徊とは何か?その特徴と症状

徘徊は、認知症やせん妄、精神疾患などに起因し、時間や場所、自身の状況を把握できなくなり、特定の目的や方向性を持たずに歩き回る行動を指します。徘徊には、夜間と日中の2つのタイプがあり、それぞれに特有の特徴と症状があります。
夜間の徘徊は、睡眠中に突然起き上がり、歩き出すことが特徴です。日中の徘徊は、昼間に突然歩き出すことが目立ちます。徘徊は、認知症やせん妄、精神疾患により発生し、その症状は歩き回るだけでなく、他者にぶつかることや物を壊すこともあります。徘徊は本人に危険を及ぼすだけでなく、家族や介護者にも負担をかけることがあります。
徘徊の原因とリスク因子

徘徊の原因とリスク因子
徘徊の原因は個々に異なり、単一の要因では説明できないことが多いです。複数の要因が重なり合うことで、徘徊が起こりやすくなります。以下に徘徊と関連すると考えられる要因を示します。
* -認知症- 徘徊の主な原因は、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などの認知症です。これらの病気では、記憶力や思考力が低下し、道に迷ったり、家から離れたりすることが増えます。
* -身体的疾患- 脳卒中、心臓病、糖尿病、パーキンソン病などの身体的疾患が徘徊のリスクを高める場合があります。これらの疾患は、歩行やバランス感覚に影響を与え、徘徊を引き起こすことがあります。
* -精神疾患- うつ病や躁うつ病などの精神疾患も徘徊のリスクを増加させます。気分の変動や思考の混乱が生じやすく、徘徊が衝動的に起こることがあります。
* -薬物やアルコールの使用- 薬物やアルコールは脳機能を低下させ、徘徊のリスクを高めることがあります。
* -環境要因- 家のレイアウトが複雑であったり、外の景色が見えにくいなどの環境要因が徘徊を引き起こす場合があります。また、騒音や混雑といったストレスの多い環境もリスクを増加させる可能性があります。
徘徊を予防するための対策

徘徊を予防するための対策
認知症の進行に伴い、徘徊の症状が現れることがあります。徘徊は、認知症患者が時間や場所の感覚を失い、無意識に歩き回る行動です。患者にとって危険であり、介護する家族にとっても大きな負担となります。
徘徊を防ぐためには、以下の対策が有効です。
* 認知症の症状悪化を防ぐ
薬物療法やリハビリテーションは、認知症の進行を抑えるために有効です。薬物療法は認知症の症状を改善し、進行を遅らせる効果があります。リハビリテーションは認知機能や身体機能を向上させ、徘徊のリスクを軽減します。
* 徘徊しやすい環境を改善する
徘徊を引き起こす環境を改善するためには、以下の対策が効果的です。
* 家の中の段差や障害物を取り除く
* ドアや窓に施錠する
* 玄関にセンサーを設置する
* GPSを持たせる
* 徘徊している患者の行動を理解する
患者の行動を理解することで、適切に対応できます。徘徊している患者は時間や場所の感覚が混乱しており、自身がどこにいるのか、何をしようとしているのかが分かりません。落ち着いて声をかけ、現状を説明することが重要です。
徘徊は認知症患者にとって危険であり、介護する家族にとっても大きな負担です。上記の対策を講じることが大切です。
徘徊が始まってしまったときの対処法

徘徊が始まった場合、まずは冷静に状況を把握することが重要です。 徘徊の原因を特定できれば、その原因を取り除くことで予防が可能です。原因が不明な場合は、医師や看護師などの専門家に相談しましょう。
徘徊が始まったら、その場所から離れないよう心掛けます。もし、徘徊する人が危険な場所に近づいた場合は、静かに近づいて声をかけましょう。その際、大声で呼びかけたり、急に触れたりしないよう注意が必要です。
徘徊している人は、自身がどこにいるのか、何が起こっているのかを理解できていないことが多いため、落ち着いた対応が求められます。無理に止めようとすると、パニックになったり、抵抗したりすることがあります。
落ち着かせることができたら、その場所を離れるように説得します。説得が難しい場合は、警察や消防に通報して助けを求めましょう。
徘徊を予防するためには、日常的に原因を取り除くことが重要です。認知症やうつ病、不安障害などの治療を受けることで、徘徊を予防できます。
また、徘徊のリスクを減らすために、以下の点にも注意が必要です。
* 家の内外を整理整頓し、障害物を排除する。
* ドアや窓に鍵をかけ、徘徊する人が外出できないようにする。
* 徘徊する人が迷子にならないよう、GPS機能付きの携帯電話を持たせる。
* 徘徊する人が安全に過ごせるよう、徘徊防止アラームを設置する。
徘徊をサポートする在宅介護サービス

徘徊をサポートする在宅介護サービスは、徘徊する高齢者の安全と生活の質を維持するために、自宅で提供される介護サービスです。徘徊は、認知症や知的障害など様々な原因で起こり、高齢者にとって大きなリスクとなります。このサービスは、徘徊する高齢者の安全と生活の質を守るために、多岐にわたるサービスを提供します。
サービス内容は、高齢者一人ひとりの状況に応じてカスタマイズされます。徘徊の予防や対処法を指導し、徘徊時の安全対策を講じたり、徘徊が発生した場合の捜索や対応を支援したりします。また、徘徊する高齢者の家族や介護者へのサポートも行っています。この在宅介護サービスは、高齢者とその家族にとって、大きな助けとなります。
サービスを利用するためには、介護保険の認定が必要です。認定を受けることで、介護保険証が発行され、利用可能な介護サービスの種類や限度額が記載されます。徘徊をサポートする在宅介護サービスを利用する際には、介護保険証を提示することが求められます。これにより、高齢者とその家族にとって、大きな助けとなるでしょう。
