被介護者の常同行動への対処法

介護の初心者
『常同行動』について教えてください。

介護スペシャリスト
『常同行動』は認知症の周辺症状の一つで、不安やストレスがあるときに見られやすいの。

介護の初心者
具体的にはどんな行動があるのですか?

介護スペシャリスト
同じ場所を行き来したり、体を前後に揺らす動作を繰り返すのが一般的な『常同行動』です。
常同行動について
常同行動は、同じ行動を繰り返すことを指します。認知症の周辺症状(BPSD)の一部であり、不安やストレスが高まるときに起こりやすいです。具体的には同じ場所を歩いたり、体を前後に揺らしたりすることが挙げられます。
常同行動の詳細
常同行動は、同じ行動を繰り返すことを意味します。この中には、同じ動作を繰り返す運動常同行動、同じ言葉を繰り返す言語常同行動、同じ話題を繰り返す思考常同行動などが含まれます。自閉症スペクトラム障害などの発達障害を持つ子どもに多く見られますが、大人にも見られることがあります。常同行動は、本人に不快感や苦痛を与える場合や、周囲に迷惑をかけることがあります。また、社会生活に支障をきたすこともあります。常同行動には様々な原因が考えられ、不安やストレス、環境への適応困難、退屈感などが挙げられます。改善するには、まずその原因を特定し、解決策を考える必要があります。
常同行動の原因と症状
常同行動は、同じ動作や発言を繰り返すことです。これは、自閉症スペクトラム障害(ASD)や知的障害、発達障害などの神経発達障害を持つ人によく見られます。また、統合失調症や双極性障害、うつ病などの精神疾患の人にも見られることがあります。
-常同行動の原因-
常同行動の原因は明確ではありませんが、脳の機能異常やストレス、不安、退屈などの心理的要因が関与していると考えられています。環境要因も影響する可能性があります。例えば、刺激が多い環境や変化の激しい環境では、常同行動が起こりやすいです。
-常同行動の症状-
常同行動には様々な症状があります。代表的なものには以下があります。
・同じ言葉を繰り返し発する。
・同じ動作を繰り返す。
・同じ場所を行ったり来たりする。
・同じものを集めたり並べたりする。
・同じものを食べたり飲んだりする。
常同行動は、本人にとってはストレスや不安を軽減し、落ち着く手段と考えられていますが、周囲には迷惑になることもあります。常同行動が悪化すると、日常生活に支障をきたすこともあります。
常同行動への対処法
常同行動への対応策
常同行動は同じ行動を繰り返すことで、被介護者には徘徊やせん妄、叫び声、繰り返しの質問などの行動が見られます。多くの場合、常同行動は不安やストレスを解消する手段ですが、介護者がイライラしたり疲れたりすることもあります。無理に止めさせると、被介護者のストレスが増し、症状が悪化することがあります。そのため、常同行動への対処法を理解し、適切に対応することが重要です。
まず、被介護者の不安やストレスの原因を特定し、その解消に努めることが大切です。たとえば、徘徊の原因がトイレに行きたいことや、せん妄が睡眠不足に起因する場合は、トイレの機会を増やしたり、十分な睡眠を確保したりすることで軽減できます。また、環境の整備も重要です。徘徊を防ぐためにドアに鍵をかけたり、せん妄を防ぐために部屋を明るく保つことが効果的です。
常同行動を予防する方法
常同行動は、自閉スペクトラム症やダウン症などの発達障害を持つ人が同じ行動を繰り返すことです。常同行動には体を揺らしたり、手を叩いたり、ぐるぐる回ったり、同じ言葉を繰り返すなど、様々な例があります。これらは、不安や緊張を感じているとき、自分の思い通りにいかないときに多く見られます。
常同行動を予防するには、本人の不安や緊張を軽減し、自分の思い通りにできる環境を整えることが重要です。例えば、不安を感じているときには、穏やかに声をかけたり、好きな音楽を聴かせたりすると良いでしょう。また、自分の思い通りにできない理由を説明したり、代替の方法を教えたりすることも効果的です。
介護者へのアドバイス
被介護者の常同行動に対処するための介護者へのアドバイスを以下に示します。まず、常同行動の原因を探ることが重要です。不安、痛み、退屈、空腹などが原因となることがあります。原因を特定できれば、それに対処することで常同行動を軽減できます。
常同行動が不安に起因する場合、落ち着ける環境を整えたり、リラックスできる音楽を聴かせたり、軽い運動を促したりすることで不安を和らげられます。痛みが原因であれば、医師に相談し適切な治療を受けることが大切です。退屈が原因の場合は、一緒に遊んだり散歩に出かけたり、新しいことを教えることで解消できます。空腹が原因なら、食事の時間を規則正しくし、栄養価の高い食事を提供することが効果的です。
常同行動を軽減するには、以下の点にも留意してください。常同行動を叱ったり罰したりしないことが重要です。これは常同行動を悪化させるだけです。また、常同行動を無視することで、その行動への無関心を示し、減少を促すことができます。最後に、常同行動を別の行動に置き換えることも有効です。常同行動中に別の行動を促したり、他のことに注意を向けさせたりすることで、常同行動を減らすことができます。
常同行動は介護者にとって負担になることがありますが、適切な対処法を用いることで軽減が可能です。介護者は原因を探り、それに対処することで常同行動を軽減できます。また、叱らず無視し、別の行動に置き換えることにも注意を払うことが重要です。
